サイクル野郎(23)

陣太郎の自転車が盗まれたことがきっかけで再会したのも束の間、また別々に走ることにした三人。
三重県に入った輪太郎は赤目四十八滝へと向かうが、赤目忍者サイクリング部なる地元の不良グループに邪魔される。
難を逃れ、ようやく赤目四十八滝へと辿り着いた輪太郎は再び陣太郎と再会する。
真珠島から伊勢に戻ろうとしたナマハゲだったが、途中、白バラ寮なる養護施設に雇われ遊具を作るアルバイトをする。
美人の島田先生や生徒たちに惜しまれつつ施設を後にしたナマハゲは潮ノ岬へ向かう。
だがその途中の夜道で、崖から転落してしまう。
果たしてナマハゲは無事なのか…!?ケガをしたナマハゲの分も自分が走ろうと、再び日本一周の旅をスタートさせた輪太郎。
潮ノ岬で出会った一匹のシェパードにすっかりなつかれ、陸中と名付けて行動を共にするが、輪太郎の勘違いから保健所送りにしてしまう。
もう一度陸中に会いたいと願う輪太郎は、陸中が脱走したニュースを知り…。
入院中のナマハゲはようやく松葉杖をついて歩けるまでに回復。
しかし、白バラ養護施設の島田先生が見舞いに来ないことにショックを受け、日本一周を断念して故郷の秋田に帰ると言いだす。
その後、島田先生の本当の気持ちを輪太郎から知らされるが、実家の大工を継ぐ気持ちは変わらないと言う。
高知県に入った輪太郎は安芸市、南国市を抜けて高知市へと辿り着く。
そこで、スケートボードに乗る一人のおてんば少女と出会う。
ひょんなことから少女を助けた輪太郎は、大きなおみやげ屋を営む彼女の家に泊めてもらうことになるのだが――。
手厚いもてなしの裏には輪太郎が知らないある策略が…。
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